第48回日本七宝作家協会国際展選評

文部科学大臣賞
小泉　雅子		《楽園 (飾皿) 》
	審査委員　永井　鐵太郎
	(公益社団法人日展理事／公益社団法人日本七宝作家協会顧問)
	おめでとう。この作品は、明るく、快いものがある。多くの支持を集め、本展の最高賞となった。その天分の健やかな成長を楽しみにしています。

造幣局理事長賞
菊井　征子		《 heart〜心》
	審査委員　白幡　明
	(公益社団法人日本工芸会理事・諸工芸部会部会長／公益社団法人日本七宝作家協会顧問)
	形は古風な形状の花瓶である。そこに表現された作家の心模様が全体を、殖線と明るい色遣いによって舞い上がるかの如く、「バラ色の〜」となり、形の古さを正に払拭した夢のある作品となった。

日本七宝作家協会会長賞
西田　幸子		《 Tears bloom》
	審査委員　藤田　仁
	(公益社団法人日展評議員／一般社団法人現代工芸美術家協会監事／　　　　　　　　　　　　　公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会功労者)
	樹木をモチーフとした個性ある構成に、装身具としての装着性とクオリティがともない爽快感のある作品にまとまり、また七宝への一つの提案がある制作姿勢に魅力を感じます。

審査員特別賞
谷村　順子		《海からの… 》
	審査委員　原　典生
	(文化学園大学名誉教授／公益社団法人日本七宝作家協会顧問)
	動きのあるオーガニックな曲面に仕立てられた形の美しさが魅力。さらに繊細な有線七宝で海の中の楽しさ豊かさの表現に成功している。海は生命のうるさと、神話のふるさと、限りなくロマンはふくらむ。この作品を身に着ければ幸せな気分に包まれることでしょう。